「あれ?最近、体が変わってきた…」と思い始めたのは35歳を過ぎたころ
若い頃は少し食事を減らしたり、夜にウォーキングをしただけでスルッと体重が落ちていたのに・・・
35歳を過ぎてから、まるで身体のルールが変わったかのように、痩せにくくなってきました。
私の場合、最初の違和感はこんなものでした。
- 食べる量は変わっていないのに、じわじわ体重が増える
- 同じ服がきつく感じる
- 特にお腹と背中に脂肪がつきやすくなった
- 疲れやすくなり、寝ても疲れが取れない
「年齢のせいかな?」と思いながらも、どこかで自分を責めていました。
でも、少しずつ身体のしくみを知っていくうちに、「これってちゃんと理由があったんだ」と気づいたんです。
ホルモンバランスのゆらぎが始まっていた
35歳を過ぎると、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が少しずつ変化してきます。
これは閉経のはるか前から始まる「ゆらぎ期」のはじまり。
エストロゲンには脂肪を燃焼しやすくする働きがあるのですが、
この分泌が減ってくると、脂肪がつきやすく、落ちにくい体質に変わっていくのだそうです。
また、ホルモンの影響で「水分をためこみやすくなる」「便秘がちになる」「イライラしやすくなる」といった変化も起きやすくなります。
私自身、PMSが悪化したのもこの時期で、
「生理前の食欲爆発」「浮腫みでパンパン」「情緒不安定でやけ食い」など、以前より明らかにコントロールが効かなくなってきた感覚がありました。
代謝が“落ちる”だけでなく“動きにくくなる”という実感
基礎代謝が落ちるという話はよく聞きますよね。
でも実際は、「エネルギーを消費しにくくなった」だけではなく、
身体全体が重だるく、動きにくくなっていくような感覚の方が強かったです。
私の場合は特に以下のような変化がありました。
- 朝起きてもスッキリしない(むしろだるい)
- 階段を上がるのが以前よりしんどい
- ちょっとした家事でも息切れする
- 夕方になると無性に甘いものが欲しくなる
こういった日々の“プチ不調”が積み重なり、
「運動をしよう」「食事に気をつけよう」と思っても、なかなか行動に移せないんですよね・・・
睡眠の質が落ちたことで、リズムが狂い始めた
さらに見逃しがちなのが「睡眠の質の低下」です。
35歳を過ぎたあたりから、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めることが増えました。
そして何より「寝たのに疲れが取れない」という状態が続きました。
実はこの睡眠不足や浅い眠りが、太りやすさに深く関わっていると知ったのは後からでした。
- 睡眠不足は「食欲を増すホルモン(グレリン)」を増やす
- 「満腹を感じるホルモン(レプチン)」を減らしてしまう
- 血糖値のコントロールも乱れやすくなる
つまり、寝不足の状態は太りやすい身体を自分でつくってしまっていたということ。
当時の私は、「痩せたいのに甘いものが我慢できない」「なんで私はこんなに意志が弱いんだろう」と思っていましたが、
それは意志の問題ではなく、脳とホルモンのバランスの乱れが原因だったと知り、ホッとした気持ちになりました。
「整える」がキーワードだった
こうした変化を知っていく中で、私は考え方を変えるようになりました。
「痩せなきゃ」ではなく、
「整えよう」
そう思うようになってからは、少しずつ焦りが減って、
心と体のバランスを意識するようになりました。
・無理に糖質を減らすより、朝ごはんをきちんと食べる。
・激しい運動より、軽いストレッチや深呼吸から始める。
・体重よりも、昨日より肩こりが楽になったことを喜ぶ。
そういう“小さな整え”を積み重ねていくことで、
少しずつ自分の身体に対する信頼感を取り戻せた気がします。
私にとって“痩せる”とは、“取り戻す”ことだった
35歳から太りやすくなったのは、私のせいじゃなかった。
そして、変わるのが遅いわけでもなかった。
ホルモン、代謝、睡眠。
全部、身体が私を守ろうとしてくれているサインだった。
だから私は、これからも「痩せる」ことをゴールにはしない。
“整った状態の自分”を、少しずつ取り戻していくこと。
それが私にとっての、35歳からの本気ダイエットです。